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木の茶の間 輪-rin- ふたたび

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薔薇ぐるい

Excite エキサイト : 社会ニュース

作家で詩人で評論もされる 清岡卓行さん が亡くなられました。





この方の著作は一冊しか読んだことがありません。
それが『薔薇ぐるい』です。
好きになると、銃弾爆撃のように一人の作家の他の作品を読んでいくワタクシにしては
めずらしい事です。
でも、この本一冊を何度も何度も読み返しました。

この作品には様々なモチーフが出て来ます。
思い浮かぶまま羅列してみます。(本が「輪」に行ってるので確認できない~。)
「モーツアルト」「クラリネット」「水餃子」「プロ野球」「井上靖」「古い名作洋画」そして数々の「薔薇」と「薔薇の詩」
‥ちょっと不思議な取り合わせでございましょ?

主人公はやもめの大学教員です。
教え子の女子大生に淡い恋心を抱き始めた自分自身に動揺し、
また、それと時を同じくして体の変調に向き合わねばならなくなったところからこの話ははじまります。

ロマンチックでもの悲しくて少しこっけいで、でも最後には救いがある話なんだけれども、読了後、
「水餃子が食べたくって、いてもたってもいられない~!」状態になります。
しかも、毎回。

ま、もちろん、他の方の読後感としては、
「薔薇を育てたくってたまらない~」や
「モーツアルトが聴きたくってたまらない~」や
「レンタルビデオ屋で名画を借りまくって見たくてたまらない~」
「若くて聡明な美女と恋愛してみたい~」
「やっぱり精密検査は受けとかなきゃいけないかな~」とか
それぞれおありかと拝察いたしますが、
ワタクシにとっては
肌がプリップリでスープがちゅるんと皮の中から飛び出す「水餃子」に
脳味噌が支配されてしまう小説です。

あと、この小説を映像化するとしたら‥配役は?
主要登場人物のキャスティングも欠かすことの出来ない楽しみのひとつです。

‥心からご冥福をお祈りします。

もう一度『薔薇ぐるい』を読み返そう。
そして、他の作品も読んでみることにしよう。
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by kinochanoma | 2006-06-05 22:30 | 雑記
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