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木の茶の間 輪-rin- ふたたび

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史学演習Ⅲ 8/11~13

はじめてです。
スクーリングのことをエントリするの。
Blogger学友皆様はこれをきちんとされているのですよ。
ワタクシとても及びませんが自分の備忘(びぼうって入力しらたらまず、美貌って出た!)と
今後受講される皆様の役に少しでも立つのなら‥と頑張ってみます。

長いので、以下の通りに組み立ててみました。

①事前学習プリントについて
②講義内容配分表について
③講義内容
aガイダンス/b購読/c講義/d発表/e総括

長いよ~。
でも、文化財系のかたも是非いらしてください。
史学のスク記事珍しいはずですから。




①事前学習プリント
  「同封の漢文資料2枚を各自読み書き下し文を作ってみて下さい」
  A3 2枚にぎっしりと漢文が!
  1枚半がたっぷり『続日本紀』の巻十一。
  残り半分が『令集解』『令義解』『類聚三代格』を各ちょろっと。
  おまけで「漢文を読むために」という解説のコピー。

  さて、ワタクシはどうしたか‥。
  ああ、もう自分のコトは書きたくない。
  予習、全く出来ていません。でも、絶対教室で当てられる!
  (史学系は出席人数がほどほどなのです。) 
  でも、短大国文科出身のワタクシ「これは大系か全集に絶対あった‥」と
  ズル子さんな訳です。

  注:全集=新編日本古典文学全集(小学館)
    大系=新日本古典文学大系(岩波書店)
    あと、集成(新潮社)もポピュラーです。

  で、初日の昼休みに大学図書館に走っていって、大系の該当部分をコピーしましたの。
  それには、訳こそありませんが、読み下し文と詳細な解説が‥。
  (いきなりアンチョコの話ですみません。)
  これで、もう大丈夫。胸をなでおろして、食堂へ。
  (夏休みの宿題を9月にやる子供でした。8・31は遊んでたあ!)

  え~先生もちゃんと釘をさしておられます。(プリントより抜粋)
  「参考書を探して読んでもかまいませんが、史料を読む訓練なのでそれでは力がつきません。」
  おっしゃるとおりでございます。
  古代史専攻の方は絶対やっちゃいけません。基礎資料中の基礎資料ですしね。
  なんせワタクシ近世史なもんで‥。 

  あと、[各自の研究発表用のレジュメを作って持参せよ]と。
  まあ、これはワタクシにとってノープロブレム。 
  計画書こそ出していませんが、卒論テーマは決まっています。
  ちょこちょこっと書いて用意しました。

② 出席人数は14人。
   これこそ演習でございます。

                     1日目      2日目     3日目
   1(10:00-11:00) ガイダンスⅠ  史料購読 Ⅲ  研究発表 Ⅰ
   2(11:10-12:30) ガイダンスⅡ  講  義  Ⅰ  研究発表 Ⅱ 
   3(13:20-14:30) 史料購読 Ⅰ  講  義  Ⅱ  研究発表 Ⅲ
   4(14:40-15:50) 史料購読 Ⅱ  講  義  Ⅲ    総  括

   ガイダンスⅠ 歴史の研究法/学習の進め方/卒論の進め方
   ガイダンスⅡ 日本古代史の研究法/史料概説 
   史料購読Ⅰ~Ⅲ 配布史料『続日本紀』の購読
   講義Ⅰ 制度史の一例・散位寮(←ここで『令集解』『令義解』『三代格』を使用)
   講義Ⅱ 奈良時代の政治史概説
   講義Ⅲ 平城宮と平城京
   研究発表Ⅰ~Ⅲ 受講生による発表・質疑
   総括 卒論の書き方等

   寺崎先生いわく「購読あり特殊講義あり演習あり、のフルコース」
   先生にとって初めてのスクーリングだそうです。
   かたや、受講生は2年目でまあまあ慣れたもの‥。
   
③ aガイダンスⅠ
    ・歴史の研究法
    ・学習の進め方
    ・卒論の進め方 Ⅰ基礎学習 ⅰ日本史の一般的な概説を読む
                       ⅱ最近の研究を踏まえたやや詳しい概説を読む
               Ⅱ研究分野 ⅰⅠを読んだ上で自分の研究分野を決める
                       ⅱその分野の代表的な論文を探し、いくつかを精読する
                       ⅲひとつの論文からイモヅル式に次々読み進める
                       ⅳ論文でとりあげられている史料もいくつか読んでみる
               Ⅲ研究テーマ Ⅰ~Ⅱは準備でそれから具体的に自分のテーマをしぼる
                          決定テーマに関する論文と史料は全て集めて読む。
                          読んだ論文の論点を整理し、それと史料とを併せて検討。
               Ⅳ原稿執筆 ⅰ草稿執筆
                        ⅱ卒論執筆

ここですでに、震えがきましたね、ワタクシ。
ヒラメキで卒論テーマを決めてしまってましてよ。

でも、大丈夫そういう学生に対してもちゃんと触れてくださいます。

「上記は最も一般的な論文からテーマを絞り込んでゆく方法ですが、」
(一般的なのかあ、通学部生だったらそうなんだろなあ)
「先にやってみたいテーマがあってその史料を集めて読むことから始めるという方法も」
(セーフだ! [注]テーマ先の方法のヒントは下記にまとめて別記します)

以下、先生のお話をとりとめなく書きしるしておきます。
しかも、この時点でだけでなく、この3日間を通じて触れられたお言葉をも
投入アレンジしてまとめてみました。あと、レジュメの文章をも入れておこう。
卒論で悩むちょっと未来の自分のために。
(あくまで、丸フィルター通ってますのでその点はご容赦を!)

「もちろん、先にテーマありきの方が多いのは承知しています。
論文を先に読む方法はアプローチの一例です。
しかしメインルートでもあります。
なぜなら、卒業論文を書くにあたって、先行論文の有無は非常に大切であるからです。
みなさんが書かれるのは学術論文でも研究論文でもなくあくまでも卒業論文。
日本で最初にこの問題を取り上げる!などという事をもし、しようとしてらっしゃるのであれば
それはちょっと無謀かと。。。
史料が無いと書けないのはみなさんこの時点でお判りのようですが、先行論文が無いと非常に非常に難しいわけであります。
卒論を書くに当たって、何が最も大切かと言えば、「これまで言われてきた事柄(先行論文)が本当に根拠を持った妥当なもの(史料)なのかを自分で調べて確かめること」だと考えています。」

「私は計画書で厳しく精査します。頂いた計画書のうち半分は落としました。(教室少々動揺)私は計画書がキチンと書けていたら、あとは最後まで行けると考えています。もちろんこれは私の考えで、草稿審査が厳しい先生もいらっしゃいます。
実際の卒論の計画書に対する添削として「見通し」をいう言葉を何回か使いました。それは決して「結論」の「見通し」ではありません。この時点ですぐに見えてしまうような結論では困ります。これから半年かけて検討していけるような「テーマ」「論文」「史料」の見通しがあるかどうか、という意味なのです。」

去年知り合いになった史学系の友人に学食お昼を食べながら聞きました。
(彼女は購読Ⅱを受講中)
「演習Ⅲ何でとらへんかったん?」
「卒論計画書も出してないからね~」
「今、私、計画書出す前にこの授業受けてよかったと心から感謝してるねん」
「え、え、そうなの~?」
「そうなんよ!!」
と、いう訳で詳しく記事にしております。

[注]テーマに関する史料を調べる方法
    『古事類苑』全51巻
    明治時代に作られた「史料による百科事典」
    古代から近代までの主要な史料の一部を掲示して概説したもの
    その史料を手がかりにして、元の史料を集める。
    もちろん「索引」を使うのであります。
   テーマに関する論文を調べる方法
    『史学雑誌』財団法人史学会発行
    毎年第5号(5月号)は「回顧と展望」
    前年に出た日本史(古代~現代)主要論文についてのリストとコメントあり。
    ざっと20年分はあたってみること。探せ先行論文!(または近いトコ)

    ガイダンスⅡ
     ・日本古代史の研究法 略:上記に殆ど含めています。
     ・史料概説 正史(六国史)
             法令集(律令格式)
            文学作品(古事記、万葉集、懐風藻など)
            その他/古記録(日記など)
                 金石文
                 古文書(手紙など)
                 木簡、漆紙文書、墨書土器など      
  b 購読 
    『続日本紀』巻十一
アンチョココピーして臨んだワタクシ。
続日本紀に限らず、史学専攻の学生として要求されることは、
十干十二支はさらっと、音読みが当たり前のように出来ておくことですね。
出来ないとちとかっこ悪いかも(あせったあせった)
アンチョコにもふりがなナシ!
日本史年表等の資料集の後ろの方には必ずのっているので、
おぼつかないのがある方はチェックしときましょう。

  c  講義Ⅰ 制度史の一例・散位寮(←ここで『令集解』『令義解』『三代格』を使用)
    講義Ⅱ 奈良時代の政治史概説
    講義Ⅲ 平城宮と平城京

Ⅱの奈良時代の政治史概説は皇位継承をざっとおさらいしました。
年表と系図をチェックしながら。
ワタクシの大好きな県犬養三千代に触れて下さらなかったあ。
いつ出るかいつ出るかと楽しみにしておりましたのに。
ま、彼女に関わると時間が足りないのはよ~く解るのでしょうがないですね。

  d 発表 順調に研究の進んでおられる方、
        計画書が戻って来て途方にくれている方、
        通った計画書を白紙に戻して、一からやり直しの方(1年余計にかけられるそうです)
        これから計画書を書くか~の方
        皆様それぞれのお立場で熱弁を振るって下さいました。
        (ワタクシの具体的なテーマについてはあらためて別エントリで)
  
  e 総括 卒論の具体的な様式や綴じ方、体裁、枚数などについて、他

肝心の購読/講義/発表部分が薄くて申し訳ありません。 
ここのところ、ブログの更新をさぼっていて久しぶりがこの超大作なもので、少々疲れました。
また、気がついたことがあれば追記していきます。 
  
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by kinochanoma | 2006-08-15 13:27
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