美しい絵図に心奪われる学生たち。
炎天下の大行進はこの後の昼食後!
この日の昼食はゐざさの「柿の葉寿司 夏バージョン」
どう夏かというと、サバとご飯の間に、ゆずと赤紫蘇とわさびがそれぞれチョコっと入っているの。
3種類X2=計6個
ぺろり完食。
ごちそうさまでした。
考古学特殊講義組と集合がかち合うかと思いましたが、
チーム水野(バス4台)は県文化会館(ウチから徒歩6分)前集合だったそうです。
橿原神宮前駅の意匠がこんなに素晴らしいとは知りませんでした。
今年のお正月に甥っ子二人と来ているのですが、夜店に心奪われ気づきませんでした。
こんな余裕があるのも、めずらしく30分前に到着したからです。
チーム土平はバス2台。
まずは「葛城市歴史博物館」へ
絵図の実物にお目にかかるので、心はやります。
そして冒頭の写真。
保管状況がよかったのでしょうか、カラーコピーより鮮やかなくらいな色合いに驚愕。
土平先生は学生の輪の中で何回も丁寧に同じ説明を繰り返してらっしゃいます。
先生から最初にご紹介いただいた博物館学芸員の田中先生に
輪から抜け出して質問をぶつける。
「この絵図は享保年間だと特定できるとありますが、
その根拠の人名が配布のコピーだと小さくて読めません、どこですか?」
「このくずし字は?あざ○○やまでよいのですか?」
と必死で聞くものの、実はそこらへんの説明は土平先生が3日目にちゃんとされるのです。
折角、手空きの田中先生を捕まえたのだから、目先のことでなく、
大きなことを聞けばよかったと、後で反省しきりでございました。
さて、昼食は葛城山麓公園。
上の方はと墓地だそうで、お盆のお墓参りのファミリーカーが
われわれの観光バスに驚いてらっしゃいました。
昼ごはん中、FMを聴くためのラジオを高校野球にあわせます。
金足農業のピッチャーが首に打球をライナーで当て、
倒れたあとその打球を一塁に送球し、
アウトにしてから、また倒れたという所でした。
ああ、遠足ごときで弱音を吐いてはいかんのだ。
長袖に麦わら帽子に手ぬぐいを首に巻く。
暑さと日焼け対策をすると怪しくなる見本。
蝉の声と激しく流れる水の音がBGM。
そう、夏なのです。
水が水がとうとうと激しく流れています。
それを見に行くのです。
汗も汗もだらだらと激しく流れています。
先生は若い。
リュックとカメラバッグとFM送信機の3つを担いでもなお、
足取り軽やかだ。
口調も爽やかだ。
でも、プロフィールを見たらワタクシとそんなに離れてなかったぞ。
マンガやアニメの話とか合いそうだ。
雑念を追い払いつつ、地図と景色とお話を追います。
ちょっとずつ休憩を取って下さり、なんとかついていきます。
そしてこれが分水石
土嚢に注目。
そして学友の影も写ってますネ。
絵図には書道の筆置きみたいな形に記されていましたが、
やっと実物にお目にかかりました。
感激です。
ここの集落なんです。
公共交通機関アリ!ただしダイヤに注意。
りっぱなお家も多いです。
お蔵に鏝(こて)絵の家紋?をあしらっているところも。
関西では鏝絵は珍しいような‥。(知らないだけかも)
そして乳牛。
牛のセリフ「‥ほんま、ごくろうはん」
りぃさんも気づいた「ラッテたかまつ」
奈良の地域雑誌にはよく紹介されていて、
どこだろう、行ってみたいなと前から思っていましたが、
まさかスクで横を通るとは!
こんど、ヒゲ車で来よう。
おいしい乳製品を食べて、
そしてプチスクーリングをしてあげよう。(←えらそうだな!)
あとは神社と神社(脳みそとろけて大雑把)
笛吹神社。
笛の神様だそうです。
「リコーダーを習いたいのですがどうでしょう?」
「か~っアンタそんなん卒業してからにしなはれ」と神様のご託宣でした。
神社間はバスで移動です。
笛吹神社から集落を通って下界へ、
大きい道に出ると遠くにローソンの看板が。
「ローソンこっち来~い」とヒトリゴトを言うと、
近くの学友に「もっと大きな声で。念も送って~!」と言われましたが、
それはムリというものよ‥。
バスでトマトジュースを一気飲みし、
葛木水分神社へ向かいます。
こんどは集落の中の水争いではなく、
国どうしの大規模な水争いです。
大和の国と河内の国。
ああ、こころが痛い。
河内育ちの大和在住のニンゲンです。
先例を重んじるという説明を聞いて、
「ニホンジンだからな~」と切なくなりました。
デジカメがあったら社殿を撮っていたのか?
なにせ字が好きだから~(ウソ)
史学コースだから~(これはホント)
炎天下の大行進‥。
長くなったからこの辺で。
とろける脳みそが憎らしい。
大切なお話の聞き漏らしもあったはず。
もう、とりかえせない、そんな夏の日。