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木の茶の間 輪-rin- ふたたび

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美術史特殊講義 2日目

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梅干おにぎり
しらたきとツナの煎り煮/笹かまぼこのシソ挟み/オクラとなめたけの和え物
コーンサラダ
昼休み教室外のベンチでショータさんとゆっくりいただきました。






晴れました。
先生曰く「7戦7勝」だそうです。

見学1 大和文華館 「楽園の美術-夢の小宇宙-」
見学2 興福寺国宝館~奈良国立博物館本館 常設展
見学3 奈良国立博物館新館 特別展「美麗・院政期の絵画」


見学1 大和文華館
まずは学芸員の塚本麿充さんから、館の説明を受けます。
また、「民族/古物/所有/国土」というキーワードを切り口に非常に興味深いお話をされました。

私達は概ね「日本人が日本の古美術を日本で鑑賞し研究する」を当たり前に思っていますが、
諸外国の例をとり、決してそれが当たり前ではないというようなコトでした。
塚本さんは新進気鋭の中国美術の研究者でらっしゃるそうです。
今後にも要注目です!
そして講堂の内装の美しさにも驚きました。
この館、新しくないのですが、どこもかしこも美しいのです。
展示室への動線の両脇の大きな障子は今はもうない東京ヒルトンの客室を思い出させました。

塚本さんの解説の周りには人だかりが‥。
トイレで出遅れたので思い切って逆に見ることにします。

ワタクシのお気に入りは
灰陶加彩鴟鴞尊(中国前漢の動物土偶)
フォルムも表情も愛らしいのですが、
鴟鴞には悪凶の意味もあり、その力をして死者を護るそうです。
現代人の視点で「きゃ~カワイイ~」なんて言ってられませんね。

他にも美しい織物や力強い朝鮮半島の民画など素晴らしいものがざくざくありました。
9月16日にはこの展示に深く関わってらっしゃる東野先生の講演があります。
ヒゲさんと聴きに行くこと勝手に決定。
ヒゲさんに木組みの装飾の美しい講堂を自慢した~い!(自分のものでもないのにね)

見学2 興福寺国宝館
事前に見所をレクチャーしていただいての見学。
ここであることに気づきました。
千手観音立像にお賽銭箱が!
信仰の対象を鑑賞している‥というありかたを象徴しているようで。
(入場料とってその上、賽銭かい!?と思っちゃうヒトはいるのかしら‥)
たまたま先生が近くにいらした時に、
「光背の透かし彫りが後ろの壁に映って本当にキレイですね。
あ、昔はろうそくだからゆらめいてもっとキレイだったんでしょうね」と申し上げると、
「本当にその頃のあかりはひそやかでしたから、
‥ですから『金』の効果はいかばかりだったでしょう‥(うっとり)」
ああ姫君先生にワタクシがうっとりですよ。

アクシデント発生!
お金をおろすのを忘れてる!!手元超超超不如意☆
国宝館から一人テテテ‥と坂を下って近鉄奈良駅へ!
めざせ、りそなのATM。
無事にお財布を膨らませて(ウソ)市内循環のバスに乗り込みます。
あ~本館に行くのだったら、県庁東のバス停のほうが近かった!
大仏殿前のバス停で降りて本館東口から入ります。
みんなは正面入口から入っているはず、‥無事合流出来ました。

奈良国立博物館-本館常設展-
四天王(特に多聞天)の造形の変遷。
日本最古の多聞天はまるで神像のようです。
ワタクシのイメージの中の多聞天とはまったく異なります。
法隆寺の天蓋とその装飾も事前のレクチャーあればこその、しげしげぶりです。

奈良国立博物館-新館特別展-
入り口で点呼。
Ⅰ美麗のほとけ 名品美品麗品のオンパレード
Ⅱ説話絵と装飾経 事前学習で一番見たかったのはこのコーナー。
50「平家納経」に魂奪われました。言葉もありません。
これには6品あるのですが、前半後半で3品ずつの出陳となります。
これは後半展示にも必ず行かなくては!
そしてもうひとつ、唖然とするものを見つけました。
それは59「宝篋印陀羅尼経」です。これも半期で巻替え。
これがどこがワタクシのこころを掴んだのかは3日目のレポートの際に
あきらかにしましょう‥。            
Ⅲ絵巻物の世界 「信貴山縁起絵巻」「伴大納言絵巻」
東西両横綱が隣同士で展示されています。
絶句。贅沢きわまりありません。

そして思わぬものがココにも
89「芦手下絵和漢朗詠抄」
ひゃ~☆
「芦手絵」というものに興味を持ったのでネットで少ししらべたら、
芦手絵といえばコレ=和漢朗詠で、京博所蔵の国宝です。
これも来ていたのね~。
先生が奇跡の展覧会とおっしゃっておられたのが深くわかりました。

とにかく、展示の解説のパネルが大赤字。
「国宝」「重文」の文字が赤字で入っているのです‥。
もちろん、だからどうだというのは、簡単に語れないようですが、
そうはいってもこれだけのものを集めて展示するのは物凄いことだと判ります。

途中のベンチに腰を下ろしながら、先に進みました。
頭が疲れて疲れて疲れて‥。
今まで、色々な展示を見に行ってたつもりなんですが、
ガラスケースしか見てなかったってコトですね。
素晴らしいものが続くと、素晴らしく疲れます。

いつもは一番元気なミュージアムショップで買い物する元気が残っていませんでした。
気がつけば閉館時間も近づいています。

そして学習連絡会に備えて、一旦長屋に戻ります。
脚に熱いシャワーを掛けたい。
顔を冷たい水で洗いたい~。

素晴らしい奈良博特別展。
最低でももう一度は観にいきます!
一度じゃ済まなさそう‥。
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by kinochanoma | 2007-09-01 13:05
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