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木の茶の間 輪-rin- ふたたび

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2007年 03月 11日 ( 1 )

第38回 奈良市文化財教室

昨夜からの雨もあがり、風はつよいものの
爽やかな空が広がる朝となりました。

こんな、イベント↓に出かけてきました。

第38回 奈良市文化財教室
めぐる みる まなぶ 奈良市の登録有形文化財建造物

「地域に生きる文化財」上野邦一先生
「奈良市内の登録有形文化財建造物」徳本雅代先生
午後からは現地見学。

往復はがきで無事当選。
それなりに競争率も高かったそうです。

 登録有形文化財とは近年の国土開発や都市計画の進展、生活様式の変化等により、
 社会的評価を受けるまもなく消滅の危機に晒されている、
 多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を
 後世に幅広く継承していくために作られたものです。
 これは届出制と指導・助言・勧告を基本とする緩やかな保護措置を講じる制度であり、
 従来の指定制度(重要なものを厳選し、許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完
 するものです。
 -文化庁サイトより。


届出をしておく。
登録後は住居や使用も可。改築も可。
但し、壊す前には必ず連絡を→調査に入り、図面や写真を残したり、レアケースでは移築も。
という、ゆるやかな制度だそうです。
指標として、築50年以上だそうです。
(ヒゲ氏ここでつぶやく「オレもいける」)

午前中の座学で一番印象的だった事柄を以下にまとめてみました。

文化遺産の考え方~建築物の場合
  イ 古社寺
  ロ 民家
  ハ 明治建築
  ニ 町並み,集落
  ホ 近代和風住宅
  ヘ 近代化遺産
  ト 登録有形文化財

    イ:「古社寺保存法」「国宝保存法」などによる。
    ロ:戦後すぐ「文化財保護法」が制定され江戸時代の民家も文化財に。
    ハ:明治百年(昭和43年)という時期に洋風建築保存(主に公共建造物)の機運が高まる。
    ニ:文化財保護法の改正で重要伝統的建造物群の制度が発足。美観地区、風致地区。
    ホ:個人の民家というよりも、旅館や大邸宅などの評価。
    ヘ:鉄橋、ダム、工場などの構築物。
    ト:前記の説明の通り。個人の民家など(築50年経過で)

イ→ト という風に時代とともに文化遺産の定義の考え方に変化(=拡大)があったということです。

2007年2月21日現在、登録有形文化財(構造物)登録件数総数
2,491箇所、5,913件(棟)
奈良県 25箇所、114件(棟)
奈良市 12箇所、53件(棟)   例 菊水楼1箇所で5件(棟) 1箇所1件もあります。
奈良市の登録第一号は南都銀行本店。
奈良は全国に比して少なめとのこと。
「これはひとえに従来の文化財がわんさかあるので、
役所として登録有形文化財までは手がまわらないので積極的でないのが主な理由」
と上野先生が市役所主催の講座でおっしゃってました‥。

ま、うちの近所でも天平時代創建の転害門が身近にあるわけです。
古いの基準が他所とくらべて違うのでは‥とも思います。
そして、お店(「輪」)や暮らしてはじめてわかったことですが、
出すぎたことを避ける県民性もあるのでは‥とも思ったり。
 
興味深い、お二人のお話でした。

お昼を食べて出発だ!上野班と徳本班に分かれます。
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by kinochanoma | 2007-03-11 17:31 | 週末