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木の茶の間 輪-rin- ふたたび

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護摩と茅の輪くぐり

1月1日。
仏と神の二本立ての強力な元日でした。

いつもは初詣は元日、初参りは2日と決めているのですが、
天気予報をチェックし、今年はお寺と神社をはしごする事になりました。

まず、お寺は枚方禁野(きんや)の和田寺。
ラグビーで有名な啓光学園の真向かいにあります。
真言宗のため護摩を焚き、加持祈祷をして下さいます。
添え護摩木もお納めしました。
「学力向上 四?才」
普通なら、子供や孫(ちょっと早いか)の勉強の心配なのでしょうが、
天下御免の独身はあくまでオノレのお願いです。

いつもは父丸と二人で自転車を爆走させ、
般若心経を大声でハモるという不届きぶりなのですが、
母丸も「正座じゃないんだったら‥」という素敵な理由で参戦です。

初めての母丸は護摩壇の炎と堂内の煙にビックリです。
母「人間燻製?」
父「くさりにくくなるんだよ‥」と今日は小声ではありますが、いつもの夫婦漫才っぷりです。

人間燻製で思い出した!
『源氏物語』に有名なエピソードがありましたよね。
六条御息所は光源氏の正妻の葵上が初産で苦しむときに、その枕元にとりつくのです。
光源氏や葵上ファミリーの右大臣一族(右でよかった?)は出産の無事を祈るため、
がんがん加持祈祷をさせるのですね。
すると御息所の髪にその護摩の香りがつくのです。
御息所は無意識というか意識下でとりついているので、本人は露知らず‥
だったのに、己が髪の香りで自分が何をしでかしたか、悟ってしまう。
プライドの高い彼女はその浅ましさに自分をさいなみ、
光源氏にどう思われるかで取り乱し、
彼の寵愛が更に離れることに絶望的になる‥。
確かこんな筋立てだったような。
そして、先生は言った。
「愛が離れるそのことよりも、行為の浅ましさやこんな女と思われるなんて‥という気持ちが先にくるのが、御息所なんです。それがプライドの高さなんですね。素直じゃないっていうか~」
先生って誰だっけ、
たぶん、永井路子センセか田辺聖子センセか大和和紀センセか寂聴センセあたりだろう。
(あ~底の浅い国文学科卒だこと。)

そんなお参りでした。

ちなみに、お住職はフランス映画の悪役風な凄みのある二枚目。(阪神ファン)
しかも3人の男の子がいて、3人とも見事なイケメン。
(昨日は長男と末っ子クンが住職の補佐をしてました)
そして、長男には可愛い嫁御がおってな、玉ような男のややさんがおるのじゃ。
あ、お住職の奥様(だいこく様)もとても綺麗な方なんですよ‥。
和田寺ファミリーは、家内安全、子孫繁栄を身を持って示すという、
ため息が出る様な奇跡的なあり方で新年、煩悩まみれの我々を迎えて下さるのです。

そして、次は片埜神社
実家裏のこじんまりとしたお宮さん。
なのに、毎年元日初詣客がすごい!
参拝客の列の最後尾から拝殿前までたっぷり一時間並ぶのです。
今年もでした‥。
近所なので、見事に皆様(ワタクシも)普段着。
奈良の有名寺社とはまた、雰囲気が違います。
石の柵に刻まれた名前を見ては、あ、誰々君の親戚か?
など、まったく毎年同じ会話で時間をやり過ごします。
ワタクシはわからないのですが、両親の知り合いの方とご挨拶。
「どなた?」
「お父さんの知り合いよ、きっと‥」
「ええっ、母さんのだろう?」
などと、ご本人には決して知られてはならない会話もここでは毎年のことです。

拝殿前には茅の輪があり、くぐりますと、あら不思議、新たに生まれ変るのでございますね。
おめでとうございます~!

そして、1月2日は朝から小雨そぼ降ってます。
両方すませておいてよかったと朝から酒盛りでございます。
by kinochanoma | 2007-01-02 16:59 | 雑記
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